
2025年7月18日 南アフリカ・ケープタウンにて、
ネイサン・フィリップス(Nathan Phillips) が、難易度 8B+/C(V14/15)「Khoikhoi (コイコイ)」 の完登に成功しました。
このボルダーは Jimmy Webb によって開拓された課題で、スローパー主体のテクニカルなムーブが特徴です。フィリップスはこの課題を旅のメインターゲットとしており、夕暮れ時の完登後には大きな達成感を得たと語っています。
フィリップスは自身のInstagramで次のようにコメントしています。
「おそらく、これまで登った中で最高のボルダーです。旅のメインの目標だったこの課題を、昨日の夕暮れ時に完登できました。
Simone Tentori が数日前に登るのを見てとても刺激を受けましたし、彼からのアドバイスにも感謝しています🙏。
この旅はまだ1週間残っていますが、すでにMirtaとKhoikhoiを登り、今回のクライミングには十分満足しています。サポートしてくれた Tom Peckitt にも感謝です。」
なお、グレードに関する詳細な見解は、彼の 8a.nu のログに投稿されています。
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💡この課題名について
Khoikhoi(コイコイ) は、
南アフリカに古くから住む 先住民族(遊牧民) のひとつで、かつて「ホッテントット」と呼ばれていた人々を指します(※この旧称は現在差別的とされ、使用されません)。
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意味・語源:
Khoikhoi という言葉は、「本当の人々」 または 「人間らしい人々」 という意味を持ち、彼らが自らを呼ぶときの言葉です。 -
文化:
伝統的には家畜(特に牛)の遊牧を生業とし、南部アフリカの乾燥地帯に広く分布していました。
独自の言語やクリック音を使う話し言葉を持ち、文化的に非常に特徴的です。
💡課題名としての意図は?
クライミング課題でこの名前が使われた理由は明記されていませんが、可能性として:
- 課題のある岩がKhoikhoiの土地・文化に関係している
- この土地の歴史や自然、民族へのリスペクトとして命名された
- 「本物(real)」や「人間らしい」などの意味から着想された
などが考えられます。