ネイサン・フィリップス「ディープ・フェイク」8C+/V16 の初登に成功
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2024年12月3日、スイス、ティチーノ州にあるブリオーネ ボルダーにて、クライマーの ネイサン・フィリップス が 難易度8C+/V16「ディープ・フェイク」の初登に成功しました。
これは30歳の彼にとってこれまでで最も難しいボルダーで、彼はこのプロジェクトに6年を費やし、ブリオーネに何度も足を運び、屋内でこのレプリカの課題をを作りトレーニングをしました。
フィリップスは自身のInstagramにて、次のように感想を投稿しています。
「2018 年にブリオーネへの最初のツアーでこのプロジェクトに初めて挑戦して以来、これは戦いでした。これまで登った中で断然一番難しいものでした。すべての動きをこなすまでに 8トライのセッションを要し、最終的にそれを達成するのに約 50 トライかかりました (さらにレプリカでおそらくさらに 50 トライ)。
完璧な試みからは程遠く、すべての動きに苦労しましたが、だからこそ頂上に立つ満足感は増しました。正直、これまで登った中で一番の気分でしたし、すぐには薄れることはないと思います。」
着用アイテム:イギーパンツ ベージュ、ストリートT
クライミングの難しさについて
クライミングでは、ルートごとに「グレード」という難易度を示す数字があります。
例えば、日本では以下のような分類があります。
- 〜 6級(初心者向け) → 足場や手がかりが大きく、登りやすい
- 1級 〜 4級(中級者向け) → 手がかりが小さく、力やテクニックが必要
- 初段 〜 三段以上(上級者向け) → かなり難しく、プロでも登れないこともある
Vグレード(V0〜V17)は、アメリカ発祥の難易度評価基準で、数が大きいほど難しくなります。
- V0〜V2(初心者向け) → 足場がしっかりあり、登りやすい
- V3〜V6(中級者向け) → 手がかりが小さく、筋力やテクニックが必要
- V7〜V10(上級者向け) → かなり難しく、指の力や体幹が求められる
- V11〜V14(トップクラス) → 世界の強いクライマーでも苦戦するレベル
- V15〜V17(超人レベル) → 世界でも数人しか登れないほどの難易度
クライミングは「筋力が強ければ登れる」と思われがちですが、実は「バランス」「動きの工夫」「持久力」も大事です。難しいルートほど、筋肉だけではなく、体の使い方や頭脳プレイが求められます。
もし実際に体験してみたいなら、お近くのボルダリングジムで安全に楽しめます。